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"ディア・ドクター"見ました。

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公開:2009/06/27
原作:西川美和「きのうの神さま」
監督・脚本:西川美和
配給:エンジンフイルム

"ディア・ドクター"見ました。

西川美和の最新作とのことで、
実は"ゆれる"よりも先に見ました。

ストーリーの見せ方はさすがという感じで、
時系列がポンポン飛んでいくんだけど、
話がわからなくなることもなく自然に入っていける。

キャッチコピーは「その嘘は、罪ですか。」
なんだけど、まさにそれを問う作品かと。

ついてもいい嘘、
ついてはいけない嘘。

よく言われるのが、
ひとを傷つける嘘はついてはいけない、と。

それを踏まえると、伊野がついた嘘って、
結論だれも傷つけてはいないんだよな。

いい嘘?わるい嘘?
そんなのだれにも判断できない。

ただ、彼がしていたことは確かにひとを救っていて、
確かにひとに感謝されていた。

だからって嘘をついてもいいわけではなくて…
そのあたりを考えさせられて、
それはきっと見せる側の狙いなんだろうな。

しっかりハマっちゃった。
ただ一点だけいうなら、最後のおわらせ方が…

"ゆれる"と系統としては同じなんだと思うけど、
いまいちスッキリしなかった。

"ゆれる"の時は、謎を残して終わったんだけど、
すごいドキドキして、でもどこかスッキリしていて。

でも、この作品は「えっ、ここで終わり!?」
という感じだった。

むむ、なんだろうなー
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by nounashihage | 2010-06-14 23:12 | 映画

"ゆれる"見ました。

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公開:2006/07/08
監督・原案・脚本:西川美和
配給:シネカノン

"ゆれる"見ました。

西川美和の出世作と聞いていたので、
ずっと見たいと思っていました。

やっと見れたわけだけど、
期待に違わぬおもしろさ。

ずっとまじめに生きてきた兄と、
まじめな人生から逃げ続けてきた弟。

いつも奪うのは弟で、奪われるのは兄だった。
弟を持つ兄として、共感できる部分は多かったなぁ。

特に秀逸だなぁと思ったのは、
カメラワークの表現力と、映画のおわらせ方。

まず前者なんだけど、いちばん心に残っているのは、
兄弟ふたりが面会室でケンカをしてしまうシーン。

このあとの話の展開としてとても重要なシーンなんだけど、
面会室のガラスでまっ二つに分断された角度からの映像。

このシーンによって引き裂かれてしまう、
二人の心のうちがすごい伝わってきた。

後者は、結末を視聴者に想像させる表現のしかた。
あの最後の兄の表情ははなんだったのだろう…。

弟を許したのか?
許せないからこそのあの表情なのか?
そもそも何も感じていないのか?

どうとも受け取れる表情で、
映画が終わってもドキドキが続いていた。

てかあの表情ができる香川照之の表現力も半端じゃねぇ。

映画をおもしろいと思うことは数あれど、
監督がすげぇなと思ったのは初めてでした。
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by nounashihage | 2010-06-14 02:48 | 映画

"告白"見ました。

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公開:2010/06/05
監督・脚本:中島哲也
原作:湊かなえ「告白」
配給:東宝

告白、見てきました。

すごい。こんな映画見たことないです。

映画がおわったあとに「おもしろかった」なんていってる人は、
まわりにはひとりもいなかった。

これが、この映画を端的に表現しているのかな、と。

"見たあとに、疲れる映画"

これが、この映画の率直な感想。
すごい疲労感。

ストーリーももちろんだけど、
表現、話の見せ方が本当にすごかった。

核となっておこっている事象はひとつなんだけど、
それに関係する人間の感情、心の動きを、
それぞれの"告白"として描いている。

それがあまりにリアルで、全ての話が濃くて、
重くて、人間の汚さが出ていて。

だからこそ2時間があっという間だったし、
見た後にどっと疲れがきたんだろうなぁ、と思う。

あの松たか子の最後の台詞が、頭から離れない。

いろんな話が世の中には生まれていて、
いろんな表現手法がすでに実践されている。

でも表現、クリエイティブってほんとにおわりがないなぁ、と。

にしてもあれは、リアルな最近の中学生なのか?
だとしたら日本教育、いったいどうなっちゃうのこれから。
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by nounashihage | 2010-06-14 02:21 | 映画