カテゴリ:今日のコピー( 37 )

【家にいたって、思い出はできない。】今日のコピーvol.027

☆今日のコピー☆
「家にいたって、思い出はできない。」
(JR九州/1995/芳谷兼昌)

ちょっとタイトルのルールを変えてみました。
※ユニーク性を高めるため。

さて本題、いいですねーこれ、好きです。

このコピーの目的は、せっかくの休みなのに
家にいてゆっくりしている人に、旅行に出かけてもらうこと。

さらに言うと、旅行に出かけたくなってもらって、
JR九州を使ってもらうこと。

前者の目的は、見事に果たせているんじゃないかなーと。

旅行のいいことって、その地でしか
できないことが体験できることだと思います。

旅行先でしか得られない体験。

だからこそ記憶に残るわけだし、
思い出として、心に深く刻まれる。

たぶん、全ての人が感覚的にわかってる。

新しい体験+深い記憶=思い出

家にいるのが、すごくもったいない気がしてくる、
とても訴求力の高いコピーかと。

ただ、後者の目的として、
JR九州を使ってもらう理由付け…

これ、難しいなー。

ここは、ビジュアルと合わせて訴求できれば、
うまく表現できる気がする。

コピーだけで訴求しちゃうと、
うるさくなり過ぎちゃうんじゃないかな。

ということで、とても好きなコピーです。
[PR]

by nounashihage | 2010-10-17 20:57 | 今日のコピー

【老人が住みやすい家は、人間が住みやすい。】今日のコピーvol.026

☆今日のコピー☆
「老人が住みやすい家は、人間が住みやすい。」
(積水ハウス/1987/岩崎俊一)

すごい思い切ったなぁと。
このコピーって、例えばこんな感じでもいいと思うんですよ。

「お年寄りが住みやすい家は、みんなが住みやすい。」

"老人""人間"この言葉選びって、
一つ間違えると少し乱暴な感じを与えちゃう気がする。

でもこのように表現してるのって、
きっと意味があるはずなんです。

"お年寄り"を"老人"、"みんな"を"人間"とすることで、
どちらも、人間味が増すように感じるんじゃないかと、
個人的には考えています。

要は、すごくリアリティが出る。

"老人"とか"人間"とかって、
ある種俯瞰的に、他人事的に見ている気がしませんか?

だからこそすごく客観的な意見に見えて、
わかりやすく入ってくるのかなぁと。

なかなか表現が難しいのですが、そんなイメージです。
[PR]

by nounashihage | 2010-09-06 02:03 | 今日のコピー

【このろくでもない、すばらしき世界。】今日のコピーvol.025

a0168678_2342543.jpg

☆今日のコピー☆
「このろくでもない、すばらしき世界。」
(SUNTORY/BOSS)

このBOSSのシリーズって、ほんとにすごい発想だと思います。
缶コーヒーのCMで、宇宙人って。

トミー・リー・ジョーンズの起用も、
思い切りがあってドキドキしますね。

このコピーの良いところは、
谷山雅計さんも本で言っていたけど、

"時代の空気感をとらえている"
ということだと思うんです。

このシリーズが出始めた2006年頃の日本って、
なんか色々なことが起きていた。

ライブドアのホリエモンが逮捕されたり、
総理大臣が小泉さんから安倍さんに変わったり。

BSE感染牛問題でアメリカからの牛肉輸入が止まったり、
W杯で中田が引退を表明したり。

って、まぁwikipediaで調べたんですが。

−2006年の日本−

この頃からだよなぁ、
誰が総理やっても一緒なんじゃないか、
みたいな感覚が生まれだしたのって。

それが2009年の政権交代にもつながっているんだろうな。
ちょっと横道にそれてしまいました。

よくわかんないんだけど、個人的な感覚として、
この時代ってなんか混沌としてた気がする。

どうなる日本?みたいな空気があった。
少なくとも僕は、当時そんなように感じていた記憶がある。

そんな時代だからこその、このコピーなんだろう。
ボディコピーの文章が、全てを表している気がする。

このボディは2007年となっているけど、
見事にその年に起こった出来事を表現していて、
楽しく読める内容になっている。

そう、ろくでもないんだよね、世の中って。
でもどこか、希望も持って人間は生きている。

いやなことばかりじゃないんだよね、きっと。
ろくでもないんだけど、どこかすばらしき世界でもある。

缶コーヒーでも飲んで、ちょっと一息つきたいね。
そんな、時代の空気感。

"時代の空気感をとらえる"

考えてできるものではなくて、
普段からしっかりと感度高く過ごしていないと、
こういった表現は出づらいのではないかと思います。

日常から意識高く、感度高く。
[PR]

by nounashihage | 2010-08-16 00:02 | 今日のコピー

【手紙のことを、英語ではメールという。でも、なんか違う。】今日のコピーvol.024

a0168678_22532660.jpg

☆今日のコピー☆
「手紙のことを、英語ではメールという。でも、なんか違う。」
(日本郵政グループ/富田安則)

郵便マークどーん!
ということで今日は日本郵政のコピーです。

このコピーで好きなのは、"なんか違う"という言葉です。
いい意味での違和感。

日本では、メールという言葉を聞くと、
多くの人が携帯のメールを思い浮かべるでしょう。

よく言われることだけど、
やっぱり手紙とメールって違うんですよね。

メールはすぐに届くしいつでも送れるメリットがあるけど、
無機質な文字からは、気持ちが伝わりにくい。

手紙はすぐには届かないし書くのに時間もかかるものだけど、
手書きの文字は、気持ちが伝わりやすい。

まぁ、そんなこたみんなわかってるんですよね。
誰でも、なんとなく感じてる。わかってる。

そのなんとなくわかっていることを、
改めて教えてくれているのがこのコピーだと思うんですよね。

それをどう表現したかと言うと、
英語での"手紙"を、日本語に訳したときの"メール"として、

言語上は正しくても、それってなんか違うよね、
ということを表現していると。

この"違和感"を表現するのってすごい難しいと思います。
うまい視点を持てるようになりたいです。

まぁ、英語で手紙はレターなんですがねw
[PR]

by nounashihage | 2010-08-15 01:40 | 今日のコピー

【いっかだんらん…へっていたのは、家族と過ごす時間でした。】今日のコピーvol.023

a0168678_23251299.jpg

☆今日のコピー☆
「いっかだんらん…
 へっていたのは、家族と過ごす時間でした。」
(新聞広告クリエーティブコンテスト/2007/中島史朗)

ビジュアルと合わせて、とてもおもしろい。
これ、たぶん「つ」の大きさ変わってないですよね。

「いっかだんらん」が「いつかだんらん」に変わってゆく様に、
家族の関わりが少なくなってゆく現代の家庭が表れていると思います。

単純にこの言葉の変化に気付いたこともおもしろいのですが、
「いつか」という言葉と、この文字の大きさが徐々に小さくなるビジュアル。

「家族で旅行でも行こうか」「いつかね」…
「家族でドライブでも行こうか」「いつかね」…
「家族でご飯でも食べに行こうか」「いつか、ね」…

こうやって、徐々に家族の距離が遠くなり、
一家団欒からも遠ざかっていく…

その描写を、文字の大きさだけで、
ものすごくリアルに表現されていると思います。

そう、なんだかすごいリアルなんですよね。

ユーモラスなんだけどイヤミがなく、メッセージ性が強い。
こんなシンプルな発想ができるようになりたいなぁ。
[PR]

by nounashihage | 2010-08-11 00:04 | 今日のコピー

【飲めない私に飲めなんて、飲めない要求です。】今日のコピーvol.022

a0168678_21291449.gif

☆今日のコピー☆
「飲めない私に飲めなんて、飲めない要求です。」
(モデレーション・キャンペーン/SUNTORY)

2010年5月23日、朝日新聞に掲載された広告。

「酒は、なによりも、適量です。その正しいつき合い方を考えよう」
をテーマに、年間シリーズ新聞広告を行っているそうです。

このビジネスっぽさがいいですよね。
「飲めない要求」って言葉選びも、
なんとなくビジネス用語っぽい。

なんで今日はこのコピーかと言うと、
ちょうど直近で、イッキ飲みとか飲み放題とか、
禁止or制限すべき、という記事を読んだからです。

−「イッキ飲み」飲酒事故を誘引 WHO、飲み放題に規制検討も−


どうなんでしょう。
個人的には、飲み放題は肯定派です。

コミュニケーションとしてのお酒の存在は、
間違いなく大きなものがあると思うからです。

というか、飲み放題がなくなったからと言って、
イッキ飲みってなくならない気がするんです。

飲み放題が便利な理由は「予算管理がしやすい」とか、
「飲食代が抑えられる」とか、お金が関係することが多い。

ということは、飲み放題の代わりになる、
何かしらの別プランとかがすぐ出てくるんじゃないだろうか。

要は、ルールなんですよね。
ルールをいかに守るか。というか、守らせるか。

上の記事も、そんな感じで締めてますよね。

「飲み放題のメリットは残した上で、
イッキ飲みなどの暴飲行為や、
それに伴う飲酒事故をいかに防ぐかが課題となっている。」

で、コピーに戻ると、SUNTORYさんのこの活動も、
要は、そのための活動なんですよね。

ルールを守らせるためには、"飲む側"と、"飲ませる側"の、
両者の意識を変えなければならない。

このコピーはどちらかというと前者の意識に訴えていて、
「飲めないお酒はちゃんと断りましょうね」と、
言っている気がします。

断る勇気。
だって飲めないんだもの。

このコピーで、飲酒事故、事件が、
少しでも減ることを祈るばかりです。
[PR]

by nounashihage | 2010-08-09 22:02 | 今日のコピー

【正面が、正しい面とは、限らない。】今日のコピーvol.021

a0168678_19224716.jpg

「new angle, new day〜私の視点〜」

☆今日のコピー☆
「正面が、正しい面とは、限らない。」
(new angle,new day/RICOH)

"正しい面"と書いて"正面"
正しいってなんなんでしょうね。

例えば正門って、正面の門ではあるかもしれないけど、
正しい門って言われると違う気がする。

正方形って、一番整った形ではあるかもしれないけど、
正しい形って言われると違う気がする。

要は、視点なんだと。

カメラを撮る楽しみって、
まさにこういう所なんだと思うんです。

人が見る視点と、カメラで撮る視点って、
同じようで実は全然違う。

新しい視点で、幅広い題材を見て、
いろいろな角度からとらえる。

フォトコンテストに応募を募るためのコピーですので、
写真を撮る人をの心を動かす言葉でなければいけない。

そういう意味で、写真を撮る楽しみ、
醍醐味をうまく表現していると思います。

写真って、いいですよね。
[PR]

by nounashihage | 2010-08-08 19:37 | 今日のコピー

【賢い主婦はスーパーで手前に並んでいる古い牛乳を買う。】今日のコピーvol.020

a0168678_1374882.jpg

☆今日のコピー☆
「賢い主婦はスーパーで手前に並んでいる古い牛乳を買う。」
(新聞広告クリエーティブコンテスト/2006/畑中大平)

これは好きですね。
なぜなら、とてもメッセージ性が強いからです。

このコピーのポイントは、"賢い主婦"の定義を見直したこと。

手前に並んでいる古い牛乳を買うのが賢い主婦?
どゆこっちゃ?普通逆やろ?

ということで、つかみは完璧。
ついついボディコピーまで目を通してしまいますよね。

ボディを読むと、納得。
それが本当の"賢い主婦"なんだね、と。

みなさんの"賢い主婦"の定義って、どんなですか?
きっと「買い物上手で、同じ商品でも安いものを買う」
「同じ値段でも、より新鮮なものを選ぶ」

とか、"やりくり上手"なイメージが強いんじゃないかと思います。

このコピーが訴えている"賢い主婦"の定義とは、
正反対の位置にありますよね。

だから今回のポイントは、
「"賢い主婦"の定義を見直したこと。」

だから刺さるし、ついつい読んでしまう、
ボディも含めて、そんなコピーになっている。

ムダをなくしてCO2を削減、という観点からいくと、
「牛乳」というチョイスもいいですよね。
[PR]

by nounashihage | 2010-08-03 01:55 | 今日のコピー

【オレの字には、ヤル気を無くさせる力がある。】今日のコピーvol.019

a0168678_1425669.jpg

-デジタルメモ「ポメラ Pomera」-

☆今日のコピー☆
「オレの字には、ヤル気を無くさせる力がある。」
(ポメラ/鶴田光介)

今日は久しぶりに、これってどうなんでしょう?
というお話です。

このコピーのターゲットって、誰なんでしょう?
単純に判断すると、字がきれいじゃない人?

んー。ポメラの強みってなんだろう?と思ってサイトを見ると、
ポメラの利用シーンがあった。

おそらく、このページに凝縮されているんじゃないかと思う。

-----
"会議で"
コンパクトで視界をさえぎらないし、
メモ専用だから、会議に集中できます。
-----
"移動中に"
移動中でもじっくりメモがとれます。
さっと取り出せるコンパクトさもいいですね。
-----
"講義・セミナーで"
パソコン並の入力がスムーズにできるので、
聴き取り漏れもなくメモがとれます。
私、書くよりキーボードの方が速いんです。
-----
"外出先で"
起動・終了が速いので、思いついたときに
すぐに書き始められるのがいいですね。
まさに"メモ帳"感覚です。
-----

どうでしょう?
字がきれいじゃない人、ポメラほしいと思いますかね?

上記から察するに、ポメラの強みって、
・手軽に使えるメモ帳
・起動や終了が速い
・キーボード感覚で使えるのにサイズも小さい

等々…
まぁ要は、「手軽さ」と「ちょうど良さ」でしょう。

いちいちペンと紙でメモを取るのはめんどくさいけど、
メモ帳がわりに使うにはパソコンはちょっと不便。

その間をとってるのが"ポメラ"だと思うんですよね。

そう考えると、このコピーって微妙ですよね。
きっと、推していくべきポイントじゃない。

強みをしっかり把握した上で、
それを表現し、消費者を行動に結びつけるコピー、
ではないような気がしてしまいました。

あと、いちいち構成切り替わるし、サイト使いづらい。

商品自体はすごくいいと思う。
ちょっとほしくなっちゃった。
[PR]

by nounashihage | 2010-07-29 01:47 | 今日のコピー

【Impossible? I'm possible.】今日のコピーvol.018

a0168678_23382113.jpg

☆今日のコピー☆
「Impossible? I'm possible.」
(東芝/2010)

今日は、東芝のCMでも使われている、
dynabookのコピーにですね。

これ、CMで見たとき、すごいうまいなーと思った。

"Impossible?"の「?」と上の部分を持ってきて、
"I'm"の「'」に変えてしまうと。

一部を変えてしまうだけで、
こんなに意味が変わってしまうんですね。

"そう、あなたが世界を変えたっていいんだよ。"
そう問いかける東芝のメッセージ。

この山下くんは、きっと、"あなた"であり
"自分"を表現している。

確かにdynabookは、数々の不可能を可能にしてきた。

でもそれを可能にしてきたのは、
やっぱり"人"なんですよね。

"人"であり、"あなた"であり、"自分"。

不可能を可能にしてきた"dynabookとあなた"で、
新しい扉を開いて行きましょう、と。

でもこのコピーって、今だから出せるコピーな気がします。

dynabookのCMって、山下くんとか田村正和さんとか、
スタイリッシュな方を起用して、たくさんCMを打ってますよね。

そのイメージ作りがあったからこそ、
「不可能を可能にする」「新しい扉を開く」といった、
先進的なコピーがしっくり来たんではないでしょうか。

コピー単体の善し悪しだけではなく、
そのタイミングもとても重要な要素であると、
端的に教えてくれるコピーなのかなーなんて、思ったりしました。
[PR]

by nounashihage | 2010-07-26 23:54 | 今日のコピー